踊りを通じて自分の心に触れる
Oriental Dance Therapyはベリーダンススタジオなので、ベリーダンスの踊り方をお伝えしています。
…が…
スタジオ名にもあえて『セラピー』とつけているように、表面的な身体の扱い方(テクニック)だけでなく、ダンスを通じて『心の扱い方』にも触れていくようなレッスンを行なっています。
とはいってもそんな大それたものではなくて、
たとえば
『日常的な不安やストレスとどう向き合えば楽になるか』
『どうしたら自然体で自己表現できるか』
『どんな心持ちでいると心地よい自分でいられるか』
など、ダンスレッスンを受ける中で、自分らしさを好きでいるために必要な『ゴキゲンで生きるための習慣』が自然と身につくようなイメージです。
(だからメンタルケアの観点からも、定期的に受けていただくのがおすすめです!)
私たちは毎日のほとんどを無意識に生きています。
無意識の行動と無意識の思考、これらのおかげで忙しい毎日をなんとか乗り切っているんですよね。
でも、人それぞれ無意識の行動&思考パターンは異なります。
そのせいで、同じように生きていても「人生がうまくいく人といかない人」、「毎日をワクワクした気持ちで生きている人と、ネガティブな感情に捉われて悶々とした毎日を送っている人」のような違いが生まれてしまいます。
そして日本人の多くは(その文化的、民族的な特徴もあって)後者のパターンにはまりやすいようです。
「まわりの人と違うことは良くないこと、自己表現は控えめにするのが良いこと」
これが無意識に刻まれているとどうなるでしょうか?
日本社会全体としていまだそんな圧力を感じるのは私だけではないはずです。
好き勝手生きているように見える人でも、多かれ少なかれその社会的な同調圧力に屈しないために水面下で戦い続けている人はたくさんいるでしょう。
一方で、同調圧力に飲まれて自己表現を抑え込んでいる人たちは、その反動から「自分らしさを認めてほしい」「私という個を肯定してほしい」という悶々とした承認欲求が心の奥に鬱積していきます。
それはストレスの火種として燻り続け、いずれ限界が来ると歪んだ形で外に出てくるのです。
「私はこんなに我慢しているのに…」と。
私自身も若い頃はずっと、「私は女だから(空気を読んで控えめに)弁えてやってるのに…」という火種が燻っていたし、それが「男のくせに」という男性に対する冷ややかな恨みのような想いも無意識に生み出していたように思います。
男とか女とか関係なく、1人の人間として社会に認められたかった気持ちをこじらせた結果、心を病んでしまいました。
健全な自己主張を抑えると、承認欲求が拗れた感じで出てきてしまうのですが、その「他人に認められたい」という気持ちにはゴールがないので、いつまでたっても欲求不満=ストレスを抱え続けることになるのです。
ダンスなど表現活動を通じて健全な自己表現ができるようになると、膨れていた承認欲求がしぼんで大人しくなっていくのがわかるでしょう。
これが自己肯定感を持てている状態です。
ただし表現活動をしようとする人がはまりやすいのが「褒められないと嫌になって辞めてしまう」というパターン。不健全な自己表現とも言えそうです。
日本人は自己肯定感が低い人が多いと言われていますが、
自己肯定感が低いまま何かをやろうとすると、どうしても「他人から承認されること」が行動の目的になってしまいやすいのです。
「自分の表現」を「他人から承認」されないと辞めてしまうなら、それは自己表現がしたいのではなく、承認欲求を満たしたいだけ。
そのスタンスでダンスを始めても挫折しやすいし、一生懸命練習して上達はするかもしれませんが、一瞬の承認欲求は満たされても自己肯定感は上がらず、どことなく悶々とした毎日は変わりません。
(体験レッスンジプシーや習い事ジプシーになっている人は、このパターンにはまっていませんか?)
本当に欲しいのは「他人からの承認」ですか?
それとも「自分の承認(=自己肯定感)」でしょうか。
私のお伝えしたいダンスは、他人からの承認欲求を満たすためのダンスではありません。自分らしさを心地よく表現することを目的とした、『手段』としてのダンスです。
もし毎日をゴキゲンな自分でいたいなら、Oriental Dance Therapyのベリーダンスレッスンを通じてご自身の心と向き合ってみてください。
人格が変わるほどのドラマチックな変化はありませんが、続けるうちにいつのまにか『自然体の心地よい自分』へと近づいていることに気づかれることと思います。
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